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ICTワールドニュース

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2019.01.22

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  • 米国

【米国】ネットフリックス、米国で提供する全プランで料金値上げ

ネットフリックスは1月15日、米国のすべての加入プランの料金値上げを発表した。最も人気のある月額11ドルのプランは18%値上げされ13ドルになり、最も基本的な8ドルのプランも13%増の9ドルとなった。月14ドルのプレミアム・プランは同16ドルとなる。

料金値上げの大きな理由は、競争が激化するストリーミングTVサービス市場でのコンテンツ費用の増加。同市場には、Amazon.comやHuluといった既存大手に加え、AT&TのWarnerMediaやウォルト・ディズニーをはじめとする新規参入者が相次いでいる。1月14日にはコムキャストのNBCユニバーサルも2020年からストリーミング・サービスを提供することを発表したところで、同社加入者向けには無料で、一般向けには有料で同サービスを提供する意向だという。これらのプレイヤーは、ネットフリックスとのコンテンツ・ライセンシング協定の一部を打ち切ることも検討しており、ディズニーは既に自社映画やTV番組を自身のストリーミング・サービス上でのみ視聴可能とする意向を示している。

こうした動きに対してネットフリックスは、オリジナル・コンテンツ制作に係る優秀な人材を集めるために巨額の投資を続けており、ションダ・ライムズやライアン・マーフィーといったハリウッドの著名プロデューサーとも高額な長期契約を締結した。なお、ディズニーやコムキャスト、21世紀フォックスが共同所有するストリーミング・サービス「Hulu」もコンテンツ拡充を積極的に進めているが、同社は昨年、料金割引で多くの新規加入者を獲得し、現在の加入者総数は2,500万人に達している。

今回のネットフリックスの料金値上げは、出費を気にする顧客にとって、競合する他社サービスにいくら払うのかを再検討する機会を与えることになる。ただし、ネットフリックスの料金が通常のケーブルテレビ料金プランよりも割安であることに変わりはなく、CBS All AccessやHBO Goといった多くのサービスと比べても割安となっている。

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