2018.12.13
【EU】EU域内の電子商取引のジオ・ブロッキングを禁止する規則が発効
12月3日、EU域内における電子商取引に際して、顧客の居住国や国籍に応じて小売業者が異なる条件を課すジオ・ブロッキング(地理的制限)を禁止する規則が発効した。規則は、商品、イベントのチケットやホテル予約といったサービス、ホスティングやクラウドストレージといった電子サービスの購入に適用され、契約条件、料金、決済手段に関してEU域内の顧客は平等に扱われる。また、顧客の同意なく特定国家のウェブサイトへと転送することも禁止される。本規則は電子書籍、デジタル音楽、オンラインゲームといったデジタル著作権コンテンツには適用されない。しかし、欧州委員会は規則のレビューを2年以内に実施する予定であり、その際に、現在規則が適用されていないデジタル著作権コンテンツや視聴覚サービス、ならびに、運輸サービスへと適用範囲を広げるか検討する。