12月6日早朝から英携帯大手O2(スペインの通信大手テレフォニカ傘下。EEに次ぐ業界第2位)のネットワークに発生した大規模な障害によって、英国内の多数のスマートフォンユーザのデータサービス利用に影響が発生した。O2は英国内に2,500万人の利用者を抱えているほか、Sky、Tesco、Giffgaf、Lycamobile等のMVNO事業者を通じてさらに700万人近い利用者がいる。O2によれば、今回のネットワーク障害は同社のモバイルネットワークに機器提供しているエリクソンのソフトウェアシステムのトラブルが原因であるとしている。O2は「世界中の携帯電話事業者が同じように影響を受けており、O2の技術チームが関係者と協力してできる限り速やかに復旧を図っている」と述べている。
今回のネットワーク障害は6日午前5:30頃に最初に報告されたもの。O2は通話サービスについて問題は発生していないとしているが、一部の利用者からは通話やテキストの送信ができないとの苦情が出た。また、ロンドン市交通局のバスの停留所の電子時刻表が停止するなど、同ネットワークを利用したサービスについても影響が出た。なお、3Gについては6日午後9時半頃、4Gについては翌7日午前3時半頃までに全面復旧した。O2は今回の通信障害に伴う補償を実施する方針を明らかにした。
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