[HTML]
H1

ICTワールドニュース

コンテンツ

研究員が日々収集・作成する情報の中から、現在日本での関心度が高いと考えられる、米・欧・アジアをはじめとした世界の主要なICT関連ニュースをセレクトして定期的にホームページに掲載していきます。

お知らせカテゴリー表示
国名等選択
お知らせ年度表示
掲載年選択
お知らせ表示

2018.10.22

  • ICTワールドニュース
  • 中国

【中国】華為技術、5大AI発展戦略と2種類のAIチップを発表

中国通信機器メーカー華為技術(Huawei)の徐直軍董事長(輪番制)は10月10日、同社の5大AI発展戦略を発表した。主な内容は次のとおり。①基礎研究への投資:コンピュータービジョン、自然言語処理、意思決定推理等分野において、高データ効率(必要なデータ量を低減)、高エネルギー効率(必要な計算量とエネルギー消費を低減)で、安全で信頼でき、自動的、自律的なマシンラーニングの基礎能力を構築、②フルスタックソリューションの構築:クラウド、エッジ等の利用シーン向けの独立的・協同的なフルスタックソリューションを打ち出し、豊富で経済的な計算資源を提供、③開放的エコシステムと人材育成への投資:世界で学界、産業界、パートナーと広範に協力、AIの開放的エコシステムを構築、AI人材を育成、④ソリューションの強化:AIの考え方と技術を従前の製品とサービスに導入、価値の向上と競争力の強化を実現、⑤社内効率の向上:AIを活用して社内の日常業務を最適化、社内の運営効率と質を大幅に向上。

このうち、徐董事長は、②フルスタックソリューションの説明に重点をおいた。パブリッククラウドから、プライベートクラウド、各種のエッジコンピューティング、IoT業界の端末、消費類端末等への利用シーンまで含まれるという。一方、2種類のAIチップも発表。Ascend 910はハイパフォーマンスコンピューティングの性能を重視、チップごとの計算密度が世界最大で、NVIDIAのV100の2倍に相当。他方、Ascend 310は低電力計算を重視。これらのAIチップは、来年第2四半期に量産する予定だが、徐董事長によると、チップ単独では販売せず、AIアクセラレーションのカードやモジュール、サーバー等の形で販売するという。華為技術はマイクロソフトと接触しているが、両社の協力は、製品の形となる見込み。

中国・市場に関する詳しい情報はこちらへ