通信大手ボーダフォンUKは6月20日、ロンドンをはじめとする国内7都市で5Gのトライアルを今年10月から12月の期間、実施すると発表した。同社は、5G周波数オークションで最大となる帯域幅（3.4GHz帯で50MHz幅）を取得しており、最も包括的な5G試行を実施するとしている。同試行は、世界クラスのギガビットネットワークの構築を支援する動きの一つとして実施されるもので、既に7都市の40個所で5Gインフラ工事に着工している。2020年の早い時期に開始が期待されている5Gサービスの正式な開始に向け、多数の企業が、オフィスにおける拡張現実（AR）や仮想現実（VR）のような新しい5Gアプリを実験する目的で、ボーダフォンUKと協議を開始しているという。
ボーダフォンのギガビットUKプログラムではまた、ギガ速度を提供できるフルファイバ接続を活用した固定ブロードバンドサービスの提供を行うとしており、2018年までに7都市（アバティーン、コベントリ、エジンバラ、ハドルスフィールド、ミルトンキーンズ、ピータバラ、スターリング）で提供を開始する。5Gとギガ速度のブロードバンドサービスはどれも「レッド・ストリーム」と呼ばれる光ファイバコアネットワークに接続される予定。同ネットワークは、現時点で1300のブロードバンド交換局とその他の1,600か所（ショッピングセンター、ビル、商業施設等）を結んでいる。なお、ボーダフォンは最近、上記コアネットワーク上で光通信技術を試行し、400Gbpsを記録したところである。
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