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移動体通信事業者の業界団体GSMAは6月4日、ドイツテレコムとボーダフォングループが、欧州初となるNB-IoTローミングのトライアルに成功したことを発表した。これにより国境を越えるIoTサービス発展に拍車がかかることが期待されている。Low Power Wide Area（LPWA）ネットワークを利用した同トライアルは、ボーダフォン・スペインのネットワーク上でドイツテレコムのグローバルSIMを使用し、そしてT-モバイル・オーストリアのネットワークと商用NB-IoTモジュール上でボーダフォンのグローバルSIMを使用して実施された。NB-IoTローミングサービスの実現は、物流追跡サービスなどのアプリケーションを導入しようとしている他のモバイルキャリアにとってもよい規範となる他、複数の国境をまたぐコールド・チェーンのモニタリング、世界規模でLPWAデバイス展開を狙うメーカー、スマートデバイスで規模の経済達成を計画するベンダーなど他の分野の事業者にも貢献することとなる。

NB-IoT技術の 3GPP標準化を推進した業界団体GSMAによると、2025年までに世界のIoTセルラー接続件数31億件の内、18億件がライセンス系LPWA接続になると予測している。現在、移動体通信事業者29社が51の商用モバイルIoTネットワークを運用していると報告されている。