2017.12.27
【中国】工業・情報化部、「新世代人工知能(AI)産業発展促進3か年行動計画(2018-2020年)」を発表
工業・情報化部は12月14日、「新世代人工知能(AI)産業発展促進3か年行動計画(2018-2020年)」を発表した。本計画では、重点任務として、2020年までに、①スマートコネクテッド車両、スマートサービスロボット、スマートドローン、医療映像補助診断システム、ビデオ画像人物識別システム、スマート音声インタラクティブシステム、スマート翻訳システム、スマート家具等のスマート製品を重点的に育成、発展させ、経済社会におけるスマート製品の利用を推進、②スマートセンサー、ニューラルネットワークチップ、オープンソース開放プラットフォーム等の重要な分野を重点的に発展させ、AI産業発展のソフトウェア及びハードウェアの基礎を確立、③スマート製造を発展させ、工業の各分野における新世代AI技術の模索・利用を奨励、④高品質のAI訓練データベースライブラリ、標準策定のための測定試験・知的財産権のサービスプラットフォーム、スマート化したネットワークインフラ、サイバーセキュリティ等の産業公共サポート体系を構築、率先して取り組む分野ごとに取得突破すべき具体的な目標を定めている。
例えば、①スマートコネクテッドカー:2020年までに、信頼性のある、安全、リアルタイム的スマートコネクテッドカーのプラットフォームを立ち上げ、プラットフォームの関連標準を整備、高度自動運転(HA級)を支える、②ビデオ画像人物識別システム:複雑かつ動的シーンにおける顔認識の有効検出率を97%以上、正確識別率を90%以上引き上げる、③スマート音声インタラクティブシステム:中国語の音声識別の平均正確率を96%に引き上げ、5メートルの距離での識別率を92%以上とする、④スマート翻訳システム:中国語-英語間の翻訳正確率を85%以上とする、などとしている。また、各重点任務を実現する保障措置として、①組織・実施体制の強化、②支援の強化、③イノベーション及び起業の奨励、④人材育成の加速化、⑤発展環境の整備を進める。