2017.12.04
【韓国】ソウル市、市政にブロックチェーン導入へ
ITサービス大手サムスンSDSは11月26日にソウル市が発注した公共分野へのブロックチェーン導入検討事業を受注。金融・物流・製造業に引き続き、公共分野へのブロックチェーン事業拡大につながった。ソウル市は今回の事業で、福祉・安全・交通等の市政業務全体を対象にブロックチェーン導入によるモデルを設計し、事業効果と妥当性を検討する予定。ソウル市では未就業青年への手当支給と中古自動車取引等の個人情報取り扱いが必要な分野でブロックチェーン技術を優先的に活用し、その後は2022年までに市政業務全体に導入を拡大する方針。これにより市民の利便性向上と透明性の強化を図る。
サムスンSDSは今回の契約により、5か月間ソウル市の市政全体にブロックチェーン技術を導入・拡大するための環境を分析し、未来モデル設計及び体系的な履行計画を策定する。今回の事業は、韓国における政府・公共機関初のブロックチェーン導入のためのロードマップ策定となる。
サムスンSDSは自社開発のブロックチェーンプラットフォームNextledgerを今年初めにサムスンカードに本格導入。10月には海運物流分野でのブロックチェーン実証事業を完了している。11月初めには銀行業界共同ブロックチェーン認証事業も受注しており、国内外でのブロックチェーン分野におけるプレゼンスを高めている。