2017.12.04
【フィリピン】ドゥテルテ比大統領、中国資本に同国3番目の通信事業者を設立特権付与
フィリピンのハリー・ロケ大統領報道官は11月20日に行われた記者会見において、ドゥテルテ大統領が、中国資本に同国3番目の通信事業者を設立する特権を既に与えており、フィリピンの電気通信市場において2事業者の寡占により長年にわたり消費者が苦しめられてきた時代が終わることになると述べた。フィリピンのデータ・音声サービスの速度はアジア太平洋地域では最下位レベルとなっており、通信の切断も深刻な状況となっている。ドゥテルテ大統領は2016年に、長距離電話会社(PLDT Inc)、Globe Telecom Incの2社に対し、自らの努力により是正できなければ、新たな競争に直面することになると警告していた。ハリー・ロケ大統領報道官はまた、(今回の措置により)消費者は、インターネットの速度、接続等を含む通信品質の向上が期待できるが、現時点で、特定の中国の事業者が決まっているわけではないと述べた。