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ICTワールドニュース

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2017.11.22

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  • 英国

【英国】首相官邸、英国テクノロジー分野の継続的成長新支援策を発表

 首相官邸は11月15日、同日、テリーザ・メイ首相とフィリップ・ハモンド財務大臣が英国のデジタル分野の起業家やイノベーターを招待するレセプションを開催し、英国の世界クラスのテクノロジー分野の継続的な成長及び成功を支援するための新たな支援策を発表するとのプレスリリースを公表した。具体的な新たな支援策は以下のとおり。
 
*デジタルテクノロジー分野等の高度人材に発給されるビザ(Tier 5)の上限数を2,000人分に倍増させる
*テクノロジー分野の全国的なハブ組織として「Tech Nation」を創設するとともに、英国の各地方にもハブを設置し(11箇所)、その支援のために今後4年間で2,100万ポンド(約30億円)を投資する
*公共サービス分野における人工知能(AI)などの革新的技術の活用のため2,000万ポンド規模の基金(Gov Techチャレンジ基金)を創設する
*14~18歳の若者を対象としたサイバー分野におけるトレーニングプログラム(サイバーディスカバリー)を実施するため2,000万ポンドを投資する

 プレスリリースの中では、デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)が英国全土に最速で最も信頼できるブロードバンドを普及させるためのバウチャースキーム(ギガビット・バウチャー・スキーム)のために新たに200万ポンドを用意することを発表したことに言及しているほか、本年初めにDCMSが立ち上げたテクノロジー企業・地方企業・地方政府等と連携した「デジタルスキルパートナーシップ」の下、これまでに200万人以上の人々が英金融大手バークレイズ、シスコ、グーグル、ロイズバンクグループなどの企業が提供するデジタルテクノロジーに関する訓練を受け、また、次世代のサイバーセキュリティ専門家・デジタル起業家・イノベーター支援の一環として国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)が拠出する年間4,000ポンドの支援を受けることができる新たな見習い制度や奨学金制度への申請期限までまだ日が残っていることについても言及している。
 
 メイ首相は「英国のデジタルテクノロジー産業は、英国で最も急速に成長している産業分野の1つであり、才能ある人材を育成し、生産性を高め、非常に多くの優れた高度人材を英国全土にわたって供給している。このダイナミックな産業分野は英国の経済・社会に多大な貢献をしており、政府による全面的な支援を受けている。英国の世界クラスの起業家やイノベーターの成功を支援することは、どのように英国の繁栄の基盤を築き、未来の経済を構築するかということでもある。テクノロジーは現代の産業戦略の中心であり、最高の新しいイノベーションとアイデア、最高の人材、革新的なデジタルインフラへの投資を継続する。そして、EU離脱にあたり、英国はビジネスに対してオープンであることを確信している。すなわち、繁栄しているテクノロジー産業の力強い未来を保証し、その恩恵をすべての英国民が分かち合うため、政府としてできることはすべて実行する」と述べている。