2017.11.13
【ドイツ】フォルクスワーゲン、グーグルと量子コンピューターで提携
フォルクスワーゲン(VW)グループは11月7日、グーグルと量子コンピューターを活用する3つの研究プロジェクトで提携すると発表した。VWは近年、自動車の製造・販売だけでなく、自動車へ搭載する新たなデジタル機能の開発にも積極的に取り組んでいる。 VWによると、これらのプロジェクトには、交通管理システムの改善、電気自動車用バッテリー等のための素材の構造シミュレーション、自動運転のための人工知能(AI)の研究が含まれている。 VWは、排ガス不正を巡るスキャンダル後、包括的な事業刷新を進めており、近年は特に電気自動車や配車サービスをはじめとする新しいデジタルサービスの開発に多額を投資している。同社CIOのマーティン・ホフマン氏は、量子コンピューティングが商用化される際には、同社はそれを使う最初の企業の一つとなることを目指すと述べた。
グーグルは、今回のプロジェクトのために量子コンピューターへのアクセスを提供する。 VWは、既に今年3月から、中国で1万台に及ぶタクシーの流れを最適化するため、他の会社の量子コンピューターを使うプロジェクトを立ち上げている。