2017.11.13
【米国】トランプ政権、自動運転車ガイドライン改定へ
エレイン・チャオ運輸長官は11月2日、トランプ政権が早くも無人自動運転車の連邦ガイドライン改定を進めていることを明らかにした。運輸省が前オバマ政権の自主的で柔軟な自動運転車のためのガイドラインを引き継いで、自動運転車を実現する環境を整えるための枠組みを発表したのは今年9月。しかし、自動運転技術の急速な進展に対応するため、早速改定作業に着手することになったという。今年9月に発表された「A Vision for Safety 2.0」では、自動運転車メーカーの安全評価チェックリストが15項目から12項目に削減され、また、倫理・プライバシー問題の考慮を促す勧告は削除された。
新しいガイドラインでは、自動運転車の法制化における連邦政府と州政府の役割の明確化を目指すとともに、レベル3以上の自動運転車にのみ適用される。ガイドラインを遵守するかどうかはメーカーの自主性に任される。業界はこの方針を歓迎しているが、交通安全団体などからは自主的ガイドラインでは公共の安全を十分に守れないのではないかと懸念する声も出ている。