ICTワールドニュース

　ロンドンの金融街シティを取り囲むシティ・オブ・ロンドン自治体は10月16日、下り速度が50-180Mbpsの世界でも先端の無料Wi-Fiネットワークを提供開始したと発表した。同自治体の規模は約1マイル四方で、今回のネットワーク整備では自治体エリア内の街灯柱や道路標識、ビルやCCTV柱に、Wi-Fiアクセスポイントとなる4Gスモールセルを150か所設置した。
　
　利用するには、一度だけ登録する必要があるが、広告もなく、シームレスな高速カバレッジが誰でも、いつでも無料で利用できる。同ネットワークは、同自治体のWi-Fiとモバイル接続を変革する目的で交わした15年契約の下、O2がコーナーストーン・テクノロジーと提携し運営する。また、ネットワークの構築は、バージンメディア、UKパワーネットワークス、およびJ B Riney社が手掛けており、構築は28週間以内に完了したとしている。数百万ポンドにおよぶ同プロジェクトは、ロンドンの無線インフラへの投資では最も大きな規模の一つであるとしている。同自治体はWi-Fiへの投資について、グローバルな金融ハブである同自治体の企業の99％が中小企業で、全従業員の8％はテクノロジー、メディア、電気通信産業であり、スタートアップの誘致も進められていることから、デジタルサービスが労働者のニーズに応えることは非常に重要であるとしている。