2017.09.25
【英国】ダ・ゾーン、新たに10市場程度で展開する計画を明らかに
スポーツ専門のOTTサービスDAZN(ダ・ゾーン)は9月15日、アムステルダムで開催されている国際放送機器展(IBC)2017において、新たに10市場程度でサービスを開始する計画を明らかにした。同社は、英国に拠点を置いてデジタルプラットフォームを展開している国際スポーツメディア企業「パフォーム」が2016年夏に立ち上げたもので、以降、ドイツ、オーストリア、スイス、日本、カナダで、欧州におけるトップレベルのサッカーをはじめ、米国における各種スポーツ、テニス、ダーツ等、幅広いスポーツを届けてきた。
新たな市場参入において同社が注目しているのは、スカイ等の大手テレビ放送事業者が対応していない第2および第3階層のスポーツを、同社の単一プラットフォームに集約して提供することで、独自の制作スタジオを持たない同社は、従来のスポーツ番組にありがちな余計なコンテンツを付加することはせず、その代わりに数多くのスポーツを幅広く届けたいとしている。
なお、近年、スポーツクラブが独自にOTTプロバイダとして自分たちのコンテンツを配信しようと試みていることについて、顧客の多くはそのクラブのコンテンツだけを見たい訳ではないため、コンテンツをどのように集約するかが重要になってくると同社は説明している。