2017.09.14
【韓国】SKテレコムとハナ金融グループのFinTech合弁Finnqがサービス開始
移動通信最大手SKテレコムとハナ金融グループのFinTech合弁会社Finnqが9月4日に第一弾となるサービス開始を発表。今回提供されるサービスは、モバイルベースの①AI基盤のチャットボット「Fingo」、②複数の金融機関口座を統合して個人資産を管理する「SEE ME」、③提携会社との連携で実現した各種金融商品「FIT ME」である。Finnqのターゲットは可処分所得が少なく体系的支出管理が必要な20-30代の若年層。AI基盤の「ミニトレーナー」を目指す方針。
Finnqは手軽な海外送金サービスも準備中で、外国人労働者をターゲットに取り込む方針。今後はこの他にもP2Pレンディングやクラウドファンディングも検討しており、「生活金融プラットフォーム」化を目指す。今後はターゲット顧客層にICTに弱いシニア層を取り込むためのプラットフォームの準備も進めている。FinnqがK-bank、カカオバンクに続く第三のネット専業銀行参入を目指すのではないかと見る向きも多い。
一方、現在のFinnqのサービスではマネタイズが難しい。当面はハナ銀行の商品を通じてマーケティング費用の一部を得るしかない状況。マネタイズにつながるビジネスモデルが来年上半期までに追加する方針としている。