2017.06.22
【英国】デルファイ、自動走行車によるオンデマンド交通システムの開発で仏トランスデブと提携
英自動車部品製造大手デルファイ(Delphi)は6月7日、自動走行車によるモビリティ・オン・デマンド(AMoD)交通システムを開発するため、欧州最大の公共交通機関コンサルである仏トランスデブ(Transdev)との提携を発表した。システム開発に当たっては、Delphiの自動運転プラットフォームとトランスデブのUniversal Routing Engineを利用するとしている。両社は、パリ・サクレー及びルーアンにおいて、EUで初めてとなる公道における無人走行オンデマンドモビリティサービスに関するパイロットプログラムを共同で実施する。
トランスデブのB2Cビジネスのリーダーであるイアン・ルリッシュ氏は「デルファイの無人走行技術を利用することでクライアント・インタフェースから車両情報までグローバルな自動交通システムの開発を加速し、顧客に対して最高の「PACE」(パーソナライズズ、オートノミー、コネクト、エレクトリック)モビリティ・ソリューションを提供する」と述べている。
また、デルファイの上級副社長兼最高技術責任者のグレン・ド・ヴォス氏は「商業的に実現可能な自動走行車両ソリューションの開発を加速させるとともに、トランスデブとの協力によりAMoDとデータ管理機能をさらに強化することで、多様な車種を含む自動運転プラットフォームを拡大する。それによって、すべての顧客に対して手頃な価格で信頼性の高い大規模な自動運転とモビリティ・オンデマンド・プラットフォームを提供できるようになる」と述べている。