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ICTワールドニュース

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2017.05.12

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  • 中国

【中国】工業・情報化部及び主要3通信事業者、最新の5G取組み状況を紹介

 工業・情報化部情報通信発展司の聞庫司長は、「5G及びフューチャーネットワーク戦略研討会」において、「中国政府が非常に重視していることから、5Gのビジョン、ニーズ、概念、無線技術、ネットワーク構造等における中国の主な観点がグローバルな業界の中で認められている。中国は2016年の年初から5G技術の研究開発及び試験を開始、5G試験用の周波数を指定したほか、3.4-3.6GHz周波数帯を5Gに指定した」旨の挨拶をした。
 
 中国情報通信研究院技術・標準研究所の王志勤所長は、現在、北京市懐柔区にある5G屋外試験場は、すでに30以上の基地局の立地を確定、華為技術(Huawei)、エリクソン、中興通訊(ZTE)、大唐、ノキア、上海ベル及びサムスンの6メーカーの性能テストを満たしていると紹介した。また進捗の速いメーカーはすでに測定器メーカーと連携している。 
 
 中国移動研究院の黄宇紅副院長は、同機関の5Gシステム設計は主に3つの着眼点があり、具体的には、①統一的で柔軟なエアインタフェース、②ユーザー本位のネットワーク、③サービス指向のクラウド対応ネットワークであると紹介した。これまですでに北京市、上海市、広州市で5G屋外試験を実施している。上海市浦東区の屋外試験では、Cバンドの周波数帯において、4Gbpsの最高通信速度、1.7Gbpsの平均スループットを確認した。また、広州市番禹区で7つの基地局用地を選定した。 
 
 中国電信の5G推進計画は、①2016-2018年、ネットワーク構造、重要技術研究、概念検証を完成、4Gから5Gへのアップグレード技術案を提出、屋内と屋外の試験を実施、②2019年、5G商用ネットワークを構築、2020年、5Gの商用化を開始、③2020-2025年、5Gの後継技術を引き続き展開する。 中国聯通の5G推進計画は、①2017-2018年、6都市で5Gシステムのプロトタイプ検証を実施、②2018-2019年、4-6都市で5G屋外検証を実施、5Gの商用能力及びネットワーク技術を検証、③2019-2020年、5G商用試行を実施、主要都市で1,000以上の基地局を構築する。