2017.05.12
【韓国】未来創造科学部、多彩な分野でブロックチェーン活用試験事業実施
科学技術とICT主管庁の未来創造科学部(「部」は省に相当)は多様な分野でのブロックチェーン活用モデル発掘を目指し、2017年度試験事業を請け負う4コンソーシアムを4月14日に選定した。試験事業の予算規模は民間資金も合わせて14億ウォン(1億4,000万円)。韓国では昨年から金融分野を中心にブロックチェーン活用が大きなトレンドとなり、今年は金融以外の広範な分野での活用が模索されている。
今回選定された4コンソーシアムの実施事業が同月21日に発表された。教保生命は医療保険請求手続きを簡単な認証で自動ワンストップ処理できるようにする。SKテレコムはブロックチェーンで電気接触不良データを収集して発火原因分析に役立てる。さらに、健康データをブロックチェーンで補完して保険料算定に参考できるように支援する。電力公社はP2P電力取引が可能なブロックチェーンベースのプラットフォームを構築する。
未来創造科学部は、試験事業以外にも、韓国インターネット振興院の専門タスクフォースを立ち上げ、4月初めにブロックチェーンオープンフォーラムを設立するなど、支援体制整備に乗り出している。