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ICTワールドニュース

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2017.04.12

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  • 韓国

【韓国】国内初のネット専業銀行K bank、オープンと共に快進撃

 韓国初のネット専業銀行として、4月3日に正式オープンしたK bank(総合通信最大手KTが出資)が、開業4日目で口座開設者10万人以上を集めるなど快進撃振りが大きな話題となっている。韓国ではFinTech産業促進のため2015年から大がかりな規制緩和を促進しており、ネット専業銀行設立もその一環。ちなみに、国内での新銀行設立は24年ぶり。K bankと一緒に2015年に予備認可されたカカオ出資のカカオバンクもこのほど正式認可され、早ければ6月までにオープンする。
 
 K bankの既存銀行との差別化ポイントは、現金の代わりにデジタル音楽利用権で利息を受け取る商品や、提携コンビニでの手数料なしのATM利用、SMSによる手軽なモバイル送金サービスなど。定期預金金利は他行よりも高い一方、貸出金利は低いこともセールスポイント。さらに、KTとK bankの連携チェックカードも3日から発売し、カード利用実績に応じてKTの通信料金が最大3万ウォン(約3,000円)まで現金のキャッシュバックとなる。なお、チェックカードとは、支払いもできる銀行ATMカードのことで、韓国では一般的なカードサービスである。カカオバンクも国内スマホユーザのほとんどか利用するカカオトークを基にしたFinTech活用新サービスを準備中。
 
 最新のFinTechを活用して差別化を図るICT企業のネット銀行の出現は既存の市中銀行にとっても脅威となる。大手銀行はモバイルバンキングサービスのリニューアルなどで対応準備中。