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　3月23日、EUおよびEEA（欧州経済領域）の29か国は、国境を越えた自動走行のテストで連携を図っていく協力文書に調印した。協力文書に従い、各国は道路の安全、データアクセス、データの品質と信頼性、コネクティビティといった自動運転分野の課題について、調査・研究、試験、大規模なデモンストレーションなどを国境横断的に実施していく。関連して、コネクテッドカーや自動運転に必要な周波数資源についてもサポートを手掛けていく。欧州委員会でデジタル単一市場政策を担当するアンシプ副委員長とエッティンガー委員は「モビリティ分野では国境を越えた連携が欠かせない。このたびEUとEEAの国の間で協力関係が結ばれたことで、将来的な5Gの接続も含めて、自動運転分野は大きな進展が期待される」とコメントを述べた。

　欧州では自動運転やコネクテッドカーの取り組みが進展しており、2016年末には欧州自動車通信連合（EATA）が実際の交通条件におけるコネクティビティや自動運転について国境を越えたテストを実施していく意向を示している。また、2017年1月には欧州委員会が関連戦略として「欧州のデータエコノミー」を公表している。