2017.03.02
【英国】BTとファーウェイ、ネットワークのスライス化と5Gサービスに関する研究結果発表
英国通信大手BTは2月22日、中国の通信機器大手ファーウェイと共同で通信ネットワークをいくつかのスライスに分ける「ネットワークのスライス化」に関する研究を実施し、スライス化によって5Gネットワークにおけるサービスの提供を強化することができるとする研究結果を明らかにした。これは、2016年12月に結ばれた5Gに関連する幅広い先進的共同研究合意の下で実施されているもので、今回発表された研究は、特定のテーマに焦点を当てた研究としては第一弾となる。
同研究では、ネットワークのスライス化を行うことで、IPベースネットワーク内にある一つのスライスが特定の活動に安全に確保されるため、ネットワーク上のバンド幅需要が、各サービスに影響することが無くなることが明らかにされた。また、トラフィックの管理方針などもスライスごとに設定できるため、極めて重要なサービスを扱う場合等には、現実的な運用において利点が多いと考えられるとしている。
スライス化は、新たなスライスを追加することも可能であるとされており、大規模な緊急事態等において、別途確保されるスライスを安全管理チームに割り当てることで、ドローンを飛ばして空中からの映像を入手すること等も可能になると説明している。