2017.02.13
【米国】シスコ、VR関連モバイル・トラフィックが2016～2021年に月13.4ペタバイトから141ペタバイトに増加と予測
シスコは2月6日、モバイル・トラフィックに関する最新予測報告書である「Mobile Visual Networking Index（2016-2021）」を発表した。同報告書によると、動画が今後もモバイル・トラフィックの成長を牽引していく一方で、仮想現実（VR）や拡張現実（AR）のサービス/アプリケーション関連のトラフィックも増加するという。具体的には、世界のVR関連モバイル・トラフィックは2016～2021年の間に月13.4ペタバイトから141ペタバイトに増えると予想。同期間中に世界で販売されるVRヘッドセットの台数も1,800万台から1億台に増え、その半数以上がスマートフォンに接続されると見ている。他方、AR関連トラフィックも同期間中に月3ペタバイトから20ペタバイトに増加すると予想している。
世界のモバイル・トラフィックのうち動画トラフィックが占める割合は、2016年の60％から2021年には78％にまで伸びると見られている。ユーザ1人当たりの平均モバイル・トラフィックも2016～2021年の5年間で1,456MBから8,423MBに増加し、2021年にはM2Mモジュールを含めたコネクテッド・モバイルデバイスが120億台近くに達する見込みである。2021年の世界モバイル・データ・トラフィックは、月49エクサバイト（年587エクサバイト）と、2011年の122倍に達すると予想されている。
そのほか、ライブ動画が2021年のモバイル動画トラフィックの5％を占めることも予想されている。同年にはモバイル・トラフィックの53％が4Gネットワークで、63％がWi-Fiでそれぞれ伝送され、モバイル通信速度の平均は20.4Mbps、Wi-Fiの平均通信速度は32Mbpsに達する見込みである。今回の報告では、2016年にモバイル・ユーザーの10％が月10GBのデータを使用し、65％が月2GB以上を使用していることも判明している。