2017.01.12
【韓国】政府横断のAI対応総合対策発表
政府最上位のICT戦略決定機関の情報通信委員会は、AI社会に対応するための「第4次産業革命に対応する知能情報社会中長期総合対策」を2016年12月末にまとめた。アルファ碁ショックを目の当たりにした韓国は、2016年3月の「知能情報産業発展戦略」発表以降、AI関連総合対策作成に向けて準備を進めてきた。今回まとめられた総合対策では技術・産業・社会へとつながる中長期政策方向と2030年までの政策推進課題を盛り込んだ。
2017年中は、データ産業育成、中核技術開発ロードマップ策定、サイバーセキュリティ対応技術開発拡大、韓国版シリコンバレーといわれるパンギョテクノバレーの研究拠点整備、小中学校プログラミング教育必修化対応のソフトウェア採用拡大、政策司令塔としての「第4次産業革命戦略委員会」立ち上げなどを進める。
また、AIがもたらす変化に包括的に対応するため、政府レベルでは、情報通信戦略委員会を中央政府・自治体・有識者・企業などが参加する形の「知能情報社会戦略委員会」に拡大し再編する計画。