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　シーメンスは、11月14日、電子系設計ソフトウェアを開発・販売する米メンター・グラフィックス社を45億ドルで買収すると発表した。2017年第2四半期に手続きを完了する見通し。メンター社は米オレゴン州ウイルソンビルに本社を置き、世界32カ国に拠点を持つ。高度な電子システムの設計に使われるソフト/ハードを手がけ、通信、家電、半導体、ネットワーク、航空、マルチメディア、輸送といった幅広い産業に多数の顧客を持つ。

　シーメンスは、産業ソフト/オートメーション事業への進出を拡大しているが、その背景には、ロボット機械がウェブ上でデータを共有したり、製品カスタマイズの幅を広げるスマート工場を構築することで、製造の効率性や生産性を向上しようという意図がある。　シーメンスは、いわゆるインダストリー4.0のリーダーであり、モノのインターネット（IoT）を重工業に活用すべく世界的な取組みを進めている。同社やライバルのGE、ロバート・ボッシュなどは、自社製造プロセスのデジタル化や販売用ソフトウェア・プラットフォーム、オートメーション・ツールの開発に力を入れるようになっている。