2016.06.02
【韓国】新産業大幅規制緩和でIoT全国ネットワーク構築に弾み
5月18日に大統領主宰で、第5次規制改革大臣会議及び官民合同規制改革点検会議が開催され、新産業育成のための規制緩和策が発表された。朴槿恵政権は発足当初から規制緩和と省庁協業を進めており、今回は特に注目度が高い、IoTとドローン、自律走行車分野での規制を最小限化する方針が次のように盛り込まれた。
①自律走行車：開発者の試験運行範囲を自由化し、全国どこでも可能とする
②IoT：周波数出力規制を緩和し（10mW→200mW）し、世界に先駆けてIoT全国網を構築。ネットワーク構築費用も3分の1水準に節減。
③ドローン：国家安保と安全を阻害しない範囲でドローン活用新規事業を全面許容。ドローン活用宅配も可能に。
通信キャリア3社が最近、LPWA網構築計画を発表しているが、IoT全国網の年内早期構築に向けて政府が後押しする方針。さらに、1.7GHzと5GHzがIoT用帯域として追加供給され、IoT料金プランは認可制度の対象外とされる。この他に、ビッグデータ活用促進のため、今年上半期中に個人情報活用に関する明確なガイドラインをまとめる方針も盛り込まれた。