2013.12.12
【米国】FCC、インセンティブ・オークション開催を2015年まで延期
トム・ウィーラーFCC委員長は、12月6日、公式ブログでの投稿で、周波数インセンティブ・オークション開催を2015年まで延期することを決めたことを明らかにした。FCCはこれまで、2014年内のオークション実施を目標としていたが、ウィーラー委員長は今回、2015年中盤のオークション開催を望むとしている。
ウィーラー委員長は、インセンティブ・オークション・タスクフォースの取り組みを評価しつつも、オープンで透明性を確保しつつ、意志決定を行わなければならないことや、世界初となるインセンティブ・オークション実施における運営システムやソフトウェア開発が必要となっていることを挙げた。また、こうしたシステムは、放送事業者と移動体通信事業者の双方にとってユーザーフレンドリーであるべきだとした。なお、インセンティブ・オークションでは、TV局が周波数を手放す額を入札するオークションと、移動通信事業者が周波数を購入する額を入札するオークションが開かれる。同委員長は、このオークションについて、「ルービック・キューブ」のようであるとして、実施における様々な条件やシナリオを検討しなければならないとしている。また、模擬オークションの計画があることも明らかにした。
なお、タスクフォースは、2014年1月に、オークション詳細やスケジュール、マイルストーンについてのプレゼンを行う予定であることも明らかにした。また、2014年初頭には、FCCの「報告と命令」文書で政策的な提言を行い、同年4月には採決を実施するとしている。その後、2014年下半期には、タスクフォースが、オークション実施手続きの詳細を開示し、その内容について意見募集を行うとした。