2014.08.12
【中国】阿里巴巴、上海汽車集団とインターネット自動車で提携
阿里巴巴（Alibaba）は、上海市にある国内大手自動車メーカーの上海汽車集団（SAIC MOTOR）と「インターネット自動車」に関する戦略的提携を行ったことが明らかになった。阿里巴巴と上海汽車集団の2013年における純利益はそれぞれ211億1,800万元（約3,511億9,234万円）と355億8,000万元（約5,916億9,540万円）で、両社の動きに注目が集まっている。
提携では、2社は、お互いに優位性を持つノウハウを生かし、阿里巴巴が提供する阿里雲OS（YunOS）のシステム･ビッグデータ･クラウドサービス･音楽サービスを上海汽車集団の部品開発や自動車販売等で活用するとしている。また、上海汽車集団は、今後inkaNetというスマート車載情報サービスを開始するとし、車載スクリーン･携帯電話･パソコンを統合して、オンライン車載ナビゲーションや娯楽、遠隔故障診断、セキュリティサービス等の利用者向け情報サービスを展開するとしている。
他方、百度（Baidu）の関係者によると、同社では、自動運転技術の研究開発を行っており、傘下の音楽･ナビゲーション･画像識別･道路状況などのサービスを統合して自動車や車載ナビゲーションの企業に提供している。また、騰訊（Tencent）では、5月5日にBMWやVolkswagenなどの自動車メーカーに対し測位サービスを提供している国内大手電子地図事業者の四維図新（Navinfo）に出資し、第2位の株主となっている。