ICTワールドニュース

　マイクロソフトは、2月3日、激化するAI技術の競争に勝ち抜くため、英国のスタートアップであるスイフトキーを2億5,000万ドルで買収することに合意した。人工知能（AI）技術の開発は、グーグルやフェイスブックといった大手技術企業が現在かなり積極的に取り組んでおり、マイクロソフトはこの分野では大きく出遅れていた。スイフトキーは、AIによりユーザの入力スタイルを学習し、入力途中に候補を予測する能力を持つキーボード・アプリを手掛けている。2010年にアンドロイド向けをリリースし、2014年にiOS版を公開しており、現在同アプリは3億台を超える端末にインストールされている。

　マイクロソフトは「ソフトウェアとサービスをすべてのプラットフォームに提供する」という目標を掲げており、このようなAI技術は、今後同社のあらゆる製品に採用されると予想される。また、キーストロークを分析する技術は、文章入力をサポートするのみならず、テクノロジー企業の間で価値があるとされるユーザの行動データの分析に用いられることが予想される。