2016.03.14
【フィンランド】運輸通信省、日本を含む6か国のロボット技術活用状況報告書発行
フィンランド運輸通信省は2月24日、スウェーデン、オランダ、日本、韓国、米国、英国6か国におけるロボット技術の活用状況についてを比較した報告書を発行した。これはデジタル・ビジネス成長のための環境作りを目的とした同国政府の重要プロジェクトの一環であり、国内におけるロボット技術の利用・開発を奨励すると同時に、各国の利用状況を参考に国内の投資先を検討するためでもある。
比較調査の結果、各国とも共通していたのが、製造業の生産ラインにおける産業用ロボットが、現在はサービス分野で人々を助ける役割を担う活用方法へと移行している点である。また、高齢化社会、生産性の向上、労働力不足の緩和、医療サービスの効率および質の改善、エネルギー供給におけるセーフガードなど、ロボット技術が主にどのような社会問題対策の手段となっているかについても各国共通点が多いことがわかった。同報告書はまた、ロボット活用に成功している国々は明確な戦略および政策を持ち、また、ロボット分野での企業間の連携、研究開発への投資などが重要な促進力となっていることなども指摘している。