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ICTワールドニュース

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2014.03.12

  • カナダ

【カナダ】カナダ政府、ロジャース/ベル合弁事業の周波数買収を却下

 カナダ政府は2月27日、ネクストウェーブが持つ83件の無線周波数免許を同国移動通信最大手、ロジャースとBCEベル・カナダ部門の合弁事業、イヌックシャックに売却する申請を却下したと発表。移動通信市場の競争を促進するという政府の方針を改めて示した。ジェームス・ムーア産業相は、2.3GHz帯周波数の売却は、前例のないレベルでの周波数の一極集中を招き、モントリオール、オタワ、エドモントンや多くの中規模都市での市場競争を阻害するとしている。

 また、政府によると、今回の売却が実現した場合、ベル、ロジャースが持つ2.3GHz帯周波数は全体の29%から77%に増えていたという。なお、ネクストウェーブもイヌックシャックも、今回の政府の方針がそれぞれのサービス展開計画に影響を及ぼすことはないという。カナダ政府は過去、カナダ第3位の大手事業者テルアスによる新興事業者モビリシティの買収を2度にわたって退けているが、大手事業者のロジャースは、ショー・コミュニケーションズとケベコアから周波数を購入するオプションを付与する取引を締結している。