2013.07.12
【EU】欧州議会が米国の監視プログラムに関する詳細調査に着手
2013年7月4日、欧州議会の市民・自由委員会は、米国の監視プログラム「Prism」によるEU代表部への盗聴やその他スパイ活動に関する「詳細調査」の実施を提案し、同提案は本会議で賛成多数で承認された。近く実施される予定の調査では、EU市民のプライバシー権、データ保護、表現の自由への影響、ならびに有効な救済策といった問題に重点が置かれる。また、不正告発への影響や不正告発者の国際レベルでの保護といった問題にも焦点が当てられる。決議に際して欧州議会の議員は「Prism」をはじめとした監視プログラムに懸念を示し、EUの関連機関に対する盗聴やスパイ行為をを激しく非難した。そして米国の当局に関連情報を即刻提供するよう要請した。また英国、スウェーデン、オランダ、ドイツ、ポーランドなど一部のEU加盟国が米国と類似した監視プログラムを運用している嫌疑について「重大な懸念」を示し、該当国に対してEU法の適合性という観点から十分な説明を求めると表明した。