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ICTワールドニュース

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2013.07.12

  • 米国

【米国】FCC、ソフトバンクによるスプリント買収承認、7月10日に買収完了

 FCC委員は、7月3日の採決でソフトバンクによるスプリント・ネクステルの買収、スプリントによるクリアワイヤ完全子会社化を公共の利益に合致するとしてこれを承認、7月5日に合併審査結果の文書を公表した。ソフトバンクは、FCCに対して、スプリント・ネクステルの買収の認可と、外資による通信事業者の株式保有比率が25%を超えることに対する認可を求めていた。FCCでは、外資系通信事業者による米国内の通信事業者の買収は、国内事業者同士の合併と異なり、市場競争の減少にはつながらないと判断。また、ソフトバンクがネットワーク設備に50億ドルの追加投資を行う点に言及、モバイル・サービス市場での競争阻害にはつながらず、モバイル・ブロードバンド・サービスの高度化を加速するものと判断した。また、外資による25%以上の株式保有の合法性については、間接保有であるとして、通信法の第310条の規定に合致するとした。

 なお、ミニョン・クライバーンFCC委員長代行は、合わせて発表された声明のなかで、同買収はモバイル・ブロードバンド・サービスの拡大、モバイル市場の競争伸展に資するものであり、消費者の選択肢、技術革新、価格低下につながるものだとコメント。アジ・パイ委員は、今回の決定が、米国企業が国際金融市場・外国資本へのアクセスを阻害しなかったことを評価する声明を出した。また、パイ委員は、今回の決定により、スプリント・ネクステルが保有する周波数免許に変更がなかったことも今回の決定の意義であると述べた。FCCからの買収承認を受けて、ソフトバンクとスプリントは、7月10日に、同買収が完了したことを公表している。