2015.06.12
【米国】グーグルが次期OS「Android M」を公開
グーグルは、5月28日、開発者向け会議「グーグルI/O」で、次期OS「Android M」の新機能を公開するとともに、インターネット・オブ・シングス（IoT）、コネクテッドカー、バーチュアルリアリティ（VR）、モバイル決済、ウェアラブル機器といった、今後テクノロジー企業の主戦場となるであろう5つの分野での戦略概要を明らかにした。
モバイル決済では、Apple Payに対するグーグルの回答ともいえる「Android Pay」を発表。従来の「Google Wallet」に代わるもので、米国の主要な金融機関やクレジットカード会社と提携。大手通信キャリア（AT&T、ベライゾン、T-モバイル）の端末にプリインストールされ、マクドナルドやメーシーズなど全米7,000カ所以上の店舗で利用できる
コネクテッドカー分野では、アウディやGMなどが「Android Auto」を採用したモデルを展示し、自動車メーカーが車内の相互接続性を重視し始めていることを明確にした。ウェアラブル端末の分野では、Androidを採用する様々なスマートウォッチには既に3,500種類前後のアプリが用意されていることも強調。IoT関連では、コネクテッドデバイス間のスムーズな連携を実現するための新しいプロトコル「Brillo」「Weave」が発表されている。VR分野では、「Cardboard」というプロジェクトを進めていたが、今回のカンファレンスでは、アクションカメラ・メーカーのGoProとともに、同プロジェクトをアップグレード。また、7月よりYouTubeで新しい「Jump」動画の提供を開始すると発表した。