2015.06.12
【EU】EUと日本政府、5G移動通信技術で提携
EUと日本政府は5月27日から東京で開催されている日・EU首脳協議で、5Gモバイル技術開発において協力することで合意したと発表。高市総務大臣とエッティンガー欧州委員（デジタル経済・社会担当）が共同宣言に署名した。EUが5G技術に関して第三国と提携するのは、昨年の韓国に次いで日本は2番目で、今後も中国を含む他国との提携について検討していく意向である。今回の合意内容は下記のとおりである。
・5Gの広い意味での定義、主要な機能性、目標となる5G作業計画表について共通理解を図る。2015年末には進捗状況についての評価を実施する。
・5Gに関する世界的標準化に共同で取り組む。
・国際的に調和された5G用無線周波数について、ITUおよび世界無線通信会議との協力の下検討する。
・コネクテッド・カー、eヘルス、高品質コンテンツ配信などの分野における将来的な5Gアプリケーションおよびエコシステムを開発する。
なお両者は今後2年間で、IoT、クラウド、ビッグ・データプラットフォームなどの5G関連プロジェクトに対して1,200万ユーロを投資する計画であり、日本政府は2020年東京オリンピック開催へ向けて5Gネットワークの実現を目指している。