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ICTワールドニュース

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2013.07.22

  • 米国

【米国】AT&Tのリープ・ワイヤレス買収で業界再編が加速

 AT&Tは、7月12日、リープ・ワイヤレス・インターナショナルを1株15ドル、総額12億ドルで買収すると発表した。AT&Tは、買収によりプリペイド加入者を増やすとともに、自社ネットワークを改善する新たな周波数を入手するが、スプリントやT-モバイルといった小規模なライバルも買収合併でさらなる規模拡大の道を探らざるを得なくなり、スプリントとT-モバイルの合併が現実味を帯びてきたとの見方がある。また、USセルラーやnテロス・ホールディングスといった小規模地域事業者が買収ターゲットになる可能性も出てきた。大手4社以外の移動通信事業者はほぼ存続の可能性がなくなったとし、1年半後にはこれらの小規模地域事業者はいなくなっているだろうと予想する業界アナリストもいる。

 米国移動通信業界は統合の波が訪れており、リープのライバルであったメトロPCSは既にT-モバイルが合併。AT&Tによるリープ買収発表でターゲットは徐々に減ってきている。次に買収ターゲットになると見られるのはUSセルラー。スプリントは既に中西部でUSセルラーの事業を買い取っており、ミシシッピーではT-モバイルが同社周波数の大半を買い取っている。ガートナーのアナリストは、バージニア、ウェストバージニア、メリーランド等で操業するnテロスがもう1つの有力なターゲットになると見ている。移動通信部門への進出を目論み、スプリントやクリアワイヤを買収しようとして失敗したディッシュが、T-モバイルを標的にするとの見方もある。