2013.06.24
【EU】欧州議会が新たなオープンデータ規則を採択
2013年6月13日、欧州議会は公共セクター情報の再利用について定めた新たな規則を正式に採択した。同規則はすでに欧州連合理事会による承認を受けており、欧州議会の採択によって規則の発効にかかる手続きがすべて完了した。EUは新たな規則の発効によりオープンデータの金塊が掘り起こされ、データ市場の潜在性が解放されることを期待している。採択を受けて、欧州委員会は免許要件、データセット、課金の取り決めといったデータ再利用に関連するガイドラインの策定に取り掛かる。また、EU加盟各国には24か月以内の国内法制化が求められる。新たな規則の特徴や注意点として欧州委員会は次のような項目をあげている。
・図書館、美術館、アーカイブにも規則が適用される。
・公的機関は情報の複製、提供、頒布にかかる限界費用を課すことができる。
・公的機関には課金条件などの透明化が求められる。
・政府データの利用を促進するためコンピュータによる読み取りを可能にしてフォーマットをオープン化する。