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ICTワールドニュース

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2014.12.22

  • 英国

【英国】BTグループ、EEの全モバイル事業買収に向けて排他的独占交渉入り

 英固定通信最大手BTグループは、12月15日、英携帯電話最大手EEの親会社であるドイツテレコムおよびオレンジと、英国におけるEEの全モバイル事業買収に関し排他的独占交渉を開始したと発表。BTは11月24日に、テレフォニカUK(O2)買収の可能性に関するメディア報道について声明を発表しており、その中でテレフォニカUKの他に、もう一社と初期的な協議を持った事実を公表し、暗にEEと交渉を行っていることを示していた。独占交渉は、買収に関する精密な調査(デューデリジェンス)を実施し、正式契約に至るまで数週間継続される見込み。

 提案によると、買収価格は負債・キャッシュフリーベースで125億ポンド(約2兆3,093億円)が想定されており、ドイツテレコムおよびオレンジに現金及び新たに発行する普通株で支払われる予定である。この結果、ドイツテレコムはBT株の12%を保有し、BT理事会の役員(Director)1名の指名権を得る一方、オレンジはBT株の4%を保有する内容となっている。なお、本交渉はNon-bindingであり、交渉の結果取引が成立しない可能性も残されている。

 BTは、既存の光ファイバブロードバンドおよびWi-Fiサービスに、国内では最良とされるEEの4G(LTE)ネットワークを組み合わせることでシナジー効果が発揮され、将来的な投資及び商品の革新を推進することができるとともに、調達やマーケティング等の分野におけるコスト削減効果も期待できると説明している。