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　1990年代には2G移動通信技術のGSMで世界を主導した欧州だが、4Gの展開では米、日、韓の後塵を拝する形となっている。EUは、5Gではこの遅れを巻き返すべく、2014年6月には韓国と5Gの技術標準策定、周波数割当てで協力していく合意に調印。欧州委員会のギュンター・エッティンガー・デジタル経済・社会担当委員は、3月3日、モバイル・ワールド・コングレス（MWC）で、中国、日本、米国とも同様の合意を結びたい意向を明らかにした。

　関係者筋によると、欧州委員会は近く中国と5Gについて正式な協議を開始する見込みだという。5Gは、2020年の東京五輪に先駆けて、初の商用提供が開始されると予想されており、エリクソンや華為、ノキア、アルカテル-ルーセント等は既に移動通信事業者との実験も開始している。NTTドコモは、ノキア、エリクソンとともに、5G時代で使われる高周波帯のネットワーク開発を進めている。しかし、5Gサービスの実現にはまず技術標準の策定や、現行の4Gではできず5Gで可能になることは何かを見極めるといった作業が必要になると言われている。