2013.10.15
【フランス】仏個人情報保護機関、Googleの国内法違反に対し制裁措置を決定
仏個人情報保護機関(CNIL)は、Googleの仏個人情報保護法違反に対し、6月20日から続けられてきた3か月の保全期間が終了したと発表した。6月の時点で、仏国民の個人情報使用にあたり、CNILがGoogleに要求した事項は以下のとおりである。
*情報利用の目的、利用及び保存の期限を明確化する。
*法的に認められた理由なしに、複数の情報を組み合わせて処理しない。
*パッシブユーザ情報の収集・取扱については関連規則を順守する。
*ユーザの端末にcookiesをインストールする場合には事前の了解をとる。
以上の要求に対し、Googleからはまだ明確な回答がなく、CNILは近く制裁措置の実行担当官を任命するという。制裁の内容は、最高15万ユーロ(約2,000万円)の罰金と目されている。欧州ではフランス以外にも、スペイン、英国、ドイツ、イタリア、オランダも、グーグルが2012年に導入したプライバシーポリシーがそれぞれの国内法に適合していないとして、同社に対する調査を進めている。制裁が導入された場合の最大の罰金額は、スペインでは100万ユーロ、ドイツでは30万ユーロとされている。