2016.02.22
【韓国】SKテレコムの災害安全通信網技術、MWC2016初公開で海外キャリアが大きく注目
移動通信最大手SKテレコムは、2月22日からバルセロナで開催中のMWC2016で、海外主要通信キャリアを対象に、GCSE（Group Comm. System Enablers）基盤災害通信網の世界に先駆けてのデモンストレーションを実施する。今回公開される災害安全網の中核となるグループ通信技術GSCEは、数百名の同時通話やデータ伝送が可能な１対多通信技術。特に、救助要員全員のチャンネルを割り与える方式ではなく、一つのチャンネル内で細かくチャンネルを割り当てる方式のため、特定基地局へのトラフィック過負荷を回避できることが特徴。SKテレコムは1月にノキアと中核技術開発を完了している。
現在韓国では世界に先駆けてPS-LTE方式の災害安全通信網構築を進めているため、我が国をはじめ海外からの注目度が大変高い。SKテレコムは昨年末から開始された試験事業に参加しており、海外キャリアからの技術交流の要請もあるという。今回のMWCでのデモ公開は予約制で、米国・日本・英国・豪州・中東・南米のキャリア10数社が申し込みをしている。