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2013.09.04

  • 中国

【中国】国務院、「「ブロードバンド中国」戦略及びその実施方案」を公表

 国務院は8月17日、「「ブロードバンド中国」戦略及びその実施方案」を公表した。同文書は(一)指導思想・基本原則・発展目標、(二)技術的ロードマップ・発展スケジュール、(三)重点任務、(四)政策的措置の4項目からなっており、主な内容は以下のとおりである。

 指導思想・基本原則・発展目標の中で、発展目標として、①2015年までに、経済社会発展のニーズに合う次世代国家情報インフラを作り上げることとし、都市部のFTTH/O化、農村のブロードバンド化を実現し、固定ブロードバンドの世帯普及率を50%、3G/LTEの人口普及率を32.5%、ブロードバンド(有線またはモバイル・アクセス、以下同じ)が開通した行政村を95%に引き上げるとともに、都市部と農村部の家庭ブロードバンド接続をそれぞれ20Mbpsと4Mbpsとし、経済が発達している一部の都市では100Mbpsにする、②2020年までに、中国のインフラ水準について先進国との格差を大幅に縮小させることとし、固定ブロードバンドの世帯普及率を70%、3G/LTEの人口普及率を85%に到達させ、ブロードバンド接続が開通した行政村を98%に引き上げるとともに、都市部と農村部の家庭のブロードバンド接続をそれぞれ50Mbpsと12Mbpsとし、経済が発達している都市部の一部家庭では1Gbpsにするとしている。

 技術的ロードマップ・発展スケジュールでは、①2013年を加速段階として、FTTH/Oと3Gの構築を強化し、通信速度やユーザ体験を向上させるとともに、インターネット利用のコスト・パフォーマンスを向上させる、②2014-2015年を普及段階として、ブロードバンド接続の高速化や、範囲・規模を拡大し、普及を促進させる、③2016-2020年を改善段階として、ブロードバンドのQoSや利用水準、ブロードバンド産業のサポート能力が世界先端水準に到達させるとしている。

 また、政策的措置としては、①組織と指導の強化、②制度環境の改善、③構築秩序の規範化、④財政税制支援の強化、⑤周波数計画の改善、⑥人材育成の強化、⑦国際的協力の深化をあげている。