2013.09.04
【米国】Facebook、各国政府からの情報開示請求の概要を報告
Facebookは、8月27日、各国政府から同社に寄せられるユーザ・データの開示請求に関する報告を発表した。今年前半には、70か国から1万7,940人のアカウント情報について開示請求があった。情報開示請求が最多の国は米国で、2万～2万1,000のアカウントに1万1,000～1万2,000件の開示請求を行ったという。以下、インド（開示請求3,245件）、英国（1,975件）、ドイツ（1,886件）と続く。米国以外の国から同社に寄せられた開示請求は1万4,607件だった。
Facebookは、米国政府からの開示請求の79％に応じている。これに対して、開示請求が1,000件を超えているインド、英国、ドイツ、フランス、イタリアからの請求についてはその49％に応じたのみ。同社は、情報開示に係るガイドラインを公表しており、開示された比率が低い国は、ガイドラインの基準を満たさない請求が多いためと説明している。
情報開示請求の理由としては、安全保障への懸念から名誉毀損、地方警察からの問合せなど様々にわたっている。米国が数十か国と法執行目的での情報共有について協定を結んでいるため、同社は外国政府に情報開示する義務を負っている。