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ICTワールドニュース

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2013.11.05

  • 韓国

【韓国】華為技術の韓国LTE基地局市場参入で勢力図の変化予想

 韓国の移動通信基地局市場はサムスン電子とエリクソンLG、NSNが三分していたが、華為技術(以下、華為)の市場初参入が決まったことで、関係業界に激震が走っている。モバイルキャリアLG U+が10月20日、8月のオークションで割り当てられた2.6GHz帯の新規ネットワーク構築事業者に華為を選定。華為は既存メーカー3社と共に最大1兆ウォン規模の資金が投入される全国単位の基地局を設置する。華為は首都圏地域を担当する模様。華為の供給規模は約2,000億ウォン水準と推定されるが、キャリアアグリゲーション導入のために既に構築された850MHz帯まで置き換える場合、供給物量はさらに増える。

 LG U+は今回の基地局メーカー選定に当たり、価格を重視。華為は提案段階で従来の構築費用の70%水準を提示し、他のメーカーも同水準まで価格を落としたという。業界では、キャリアは今後、「中国カード」を積極的に利用してネットワーク構築価格を落とす可能性が高いと見ている。

 華為参入で打撃が予想される国内関連メーカーの反発は強い。既存の基地局構築メーカーが部品・モジュール、ソフトウェア等50%以上を国内中小企業から供給していたが、華為はすべて中国産を利用するため、国内中小メーカーの打撃は計り知れない。そのため、最近まで国内業界団体を中心に、LG U+に対して基地局メーカー選定において配慮を要請していた。