2014.09.19
【EU】欧州委員会次期委員長ユンケル氏がデジタル単一市場実現を重要政策として掲げる
9月10日、欧州委員会の次期委員長であるジャン=クロード・ユンケル氏は、欧州委員会の今後の取り組みに言及する中でICT政策に触れ、重要政策課題の一つとしてデジタル単一市場の実現を掲げた。
デジタル単一市場関連政策は6人指名される予定の副委員長の1人であるアンシプ氏が中心となって取り組む。また、デジタル経済・社会を担当する委員のエッティンガー氏もアンシプ氏とともにデジタル単一市場政策に携わることとなる。当面の予定として新たな体制が始動してから6か月以内にデジタル単一市場の実現に向けた「立法ステップ」に取り掛かり、並行してアクションの実行を妨げる要因の評価も手掛ける。
ユンケル氏はデジタル単一市場を実現するために意欲的に取り組む意向を示しており、電気通信規則の改正、周波数の協調、著作権の近代化など具体的な取り組みにも着手する。その他、データ保護改革やインターネット・ガバナンス、そしてICTセクターへの投資促進などの課題にも取り組む方針を示している。