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2013.10.02

  • ブラジル

【ブラジル】ルセフ大統領、国連演説で米国を非難

 9月24日の国連総会で開幕演説を行ったブラジルのジルマ・ルセフ大統領は、米国が同氏の電子メール傍受を含む諜報活動を通じ、人権を侵害し、国際法に違反していると非難した。

 演説では、米国による通信監視はブラジルの主権を侵害する行為で全く容認できないとし、他国との関係、とくに友好国との関係を司るべき原則を踏みにじるものだとした。同氏は、インターネット・ガバナンスの国際的枠組みを確立することを提案。また、ブラジルは違法な通信傍受を防ぐ法律と技術を導入すると述べた。さらに、サイバー空間が、諜報や他国のシステム攻撃等の武器とならないような条件を確立すべきとした。同氏は先週、米国主導のインターネットから距離を置き、同国自身でインターネットの独立性とセキュリティを確保するための一連の命令を出したところ。また、ルセフ大統領の所属する労働者党では、グーグルやFacebookなど外国のインターネット事業者がブラジル国内で収集したデータは同国内で保管しておくよう義務付ける法案の提出を準備しているという。現在、ブラジルで業務展開するインターネット事業者はどこにデータセンターを設置するかについての制約はない。同氏は、来月に予定されていた訪米もキャンセルしている。

 オバマ大統領は、ルセフ氏の演説中はまだ国連に向かう途中だったが、同氏の直後に演説。この席でルセフ氏の批判には直接触れず、安全保障とプライバシーのバランスを取るため、情報収集の方法見直しに着手したと説明。演説時間の大半はシリア問題、イランとの外交問題に割いた。