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2014.03.04

  • 米国

【米国】フェイスブック、モバイルチャット・アプリ「WhatsApp」を160億ドルで買収

 フェイスブックは、2月19日、人気急上昇中のモバイルチャット・アプリを提供しているWhatsAppを現金・株式合わせて160億ドル(約1兆6,341億円)で買収すると発表した。フェイスブックは、現金40億ドルと120億ドル相当の自社株式を支払う。また、これとは別に買収完了から4年にわたって、WhatsAppの創業者と従業員に30億ドル相当のフェイスブック株を付与する。買収手続きは年内に終える見通し。この買収額は、フェイスブックが新規株式公開(IPO)で集めた額を上回っており、同社がメッセージング市場の掌握にかける本気度を示している。

 WhatsAppは5年間で4億5,000万人のユーザーを集め、現在も1日100万人のユーザーを追加しているというシリコンバレーの注目株。北米、アジア、欧州で様々なものが登場するスマートフォン・ベースのメッセージング・アプリとしては、LINEやWeChatなどと並んで人気が高い。フェイスブックはこの人気アプリを手に入れることで、メインストリームのSNSにはそっぽを向くティーン層の取り込みも視野に入れる。

 ただし、この金額については高過ぎるのではという声も多く、フェイスブックは今回、WhatsAppのユーザー1人当たり42ドルを支払うことになる。2012年に約10億ドルで写真共有アプリのInstagramを買収した際は同33ドルを支払っている。対して、先日同様のメッセージング・アプリ「Viber」を9億ドルで買収することに合意したと発表した楽天の場合、ユーザー1人当たりに支払う金額は3ドルにとどまっている。なお、フェイスブックの発表では、買収後もWhatsAppはInstagramと同様に独立したサービスとして運営し、広告なしで、利用1年目は無料で2年目から年会費0.99ドルを徴収するというビジネスモデルも継続するという。