2014.03.04
【ブラジル】伯政府とEU、米国迂回する海底通信ケーブル敷設で合意
ブラジルとEUは、2月24日、リスボン~フォルタレザを結ぶ海底通信ケーブルを敷設することで合意。ブラジルの通信面での米国依存度を減らす。ブリュッセルで開かれたサミットに出席したブラジルのジルマ・ルセフ大統領は、1億8,500万ドルのケーブル敷設プロジェクトは、インターネットの中立性保障の中核となるもので、ブラジルのインターネット・トラフィックを米国の通信監視から守るという大統領の意思を示すものとしている。ブラジルと欧州の間では通信ケーブルが存在するものの、老朽化が激しく、音声通信だけに使われている状況。実際のところ、欧州との通信のほぼすべては米国の海底ケーブルに頼っている。今回発表されたプロジェクトは来年より着工の予定で、現時点ではブラジルのテレブラスとスペインのイスラリンク・サブマリン・ケーブルスの合弁事業がケーブル敷設を行うことになっている。