2015.05.22
【米国】アップル、GPSナビゲーション新興企業Coherentを買収
アップルは、5月17日、自社の地図精度の向上を図るため、衛星ナビゲーションサービスを提供する新興企業Coherent Navigationを買収した。2008年に創設されたCoherent Navigationは、ボーイングやイリジウムなどとの提携を基にした商用ナビゲーションサービスの研究開発を進めていた。同社が扱う高精度ナビゲーションシステムは、消費者向けに提供されているGPSよりもはるかに精度が高く、対象物の位置をおよそ3～5メートルの範囲内で捕捉することができる。
グーグルマップから自社技術への移行を諮ったアップルは、2009年のPlaceBase買収を皮切りに、位置情報技術分野の中小企業を次々と買収。2012年には、自社技術やオランダのカーナビメーカーTomTom供給の技術を用いた独自マップ・サービスの提供を開始しており、今回の買収も、具体的にCoherent Navigationの技術をどのように用いるかは不明だが、この戦略の一環として行われたものと見られる。