2015.11.24
【ドイツ】マイクロソフト、ドイツ国内でデータ保管する選択肢を提供
マイクロソフトは、11月11日、欧州の顧客にクラウド・データをドイツ国内に保管できる選択肢を提供することを発表した。これは、米国内のデータセンターが米国情報機関の監視対象になっているという報道に顧客の懸念が広がっていることに対応するもの。 ドイツ国内でのデータ保管を選択すると、インターネット・ベースのオフィス/ビジネス・アプリケーションに入力したデータはドイツテレコムが運営する2つのデータセンターに保管され、顧客自身あるいはドイツテレコム子会社のT-システムの許可がない限り、マイクロソフト自身もアクセスはできなくなる。T-システムがアクセスを許可した場合でも、データへのアクセスは監視の下で行われるという。
マイクロソフトはこの前日、英国ベースのデータセンターから同社クラウド・サービスを提供する計画も発表していた。ドイツでは、欧州司法裁判所(ECJ)がセーフハーバー協定を無効化したことを受け、データ保護当局が米国へのデータ伝送を新たに許可することはないとの方針を示していた。ドイツ国内でデータ保管する選択肢は、EU及び周辺国一部の顧客を対象に来年後半より提供される予定。