2016.04.22
【EU】欧州議会、新たなデータ保護規則を承認
4月14日、欧州議会は2012年から議論や交渉を重ねてきたEUの新たなデータ保護規則を承認した。新たなデータ保護規則は、現行のデータ保護指令（1995年制定）の改正法にあたり、デジタル時代に即す形で市民の個人データ保護の強化が図られている。新たな規則には以下のような条項が盛り込まれている。
・忘れられる権利
・個人のプライベートなデータの処理における明確な同意
・他のサービスプロバイダへのデータ転送に関わる権利
・個人データのハッキングに関して通知を受ける権利
・プライバシーポリシーの明確化
・法律に違反した企業に対する罰金（世界における総売上高の4％）
なお同日、政治的・司法的目的による個人データ転送に関する指令も、データ保護規則と合わせて採択された。新たな規則はEU官報への掲載から20日後に発効する。EU加盟国には規則の発効後、2年以内に国内法への置換が義務付けられる。